さとちんdiary

普通の大学生が見たもの、感じたもの、考えたもの

生き方に悩む中で『新しい幸福論』を読んで

人は生きていくためには働かなければならない。それは人間の宿命でもある。しかしながら、いい給料をもらって働いても幸せではない人がいる。それはなぜだろう。その一方、他の人から見れば貧しいと言われる国や人の中には幸せな人がいる。その違いはなんなのだろう。

 

新しい幸福論 (岩波新書)

新しい幸福論 (岩波新書)

 

 

目次

第1章 ますます深刻化する格差社会

第2章 格差を是正することは可能か

第3章 脱成長経済への道

第4章 心豊かで幸せな生活とは

第5章 いま、何をすべきか

おわりにー私が思うこと

 

この本を読んで僕が考えたこと

成長経済を求めると種々の問題が生じることとなり、人間社会の全体にとって、そして日本人にとっても好ましくない点をいくつか述べたが、これを要約すれば、資源資源・環境問題への悪影響、働き過ぎの日本人をますます過重労働に向かわせる、格差社会を助長させかねない、ということになる。

社会全体の求めるものとして「成長経済の中、人は働くことが必然である。」という概念があると思う。その中の成長経済とは何なのだろう。経済は成長することが正しいことなのだろうか。毎年、成長し続けることなんてあり得るのだろうか。幸せな生活をするほうが素晴らしいことなのではないか、それは著者がこの本を書いた最大の理由でもある。

 

私と中島の説からすると、世の中には理想の仕事などなく、すべてが大なり小なり苦痛に満ちており、したがって働くということはつらいことだと理解した方が正しく、人は食べるために働くということはつらいことだと理解したほうが正しく、人は食べるために働くのだと達観したほうが、後に述べるように気が楽になるのである。

 理想の仕事を求めることについての一文。理想の仕事はあるのだろうか。人は少なくとも食事ができれば幸せなのではないだろうか。そこに自分なりの達成感や望みがある。それは高い給料、地位、名誉かもしれない。もしくは家族と会えること、休みが多いことなのかもしれない。それは人によって異なるはずだ。

 

ここで最後に大切なことを述べておこう。それは自分の幸福ばかりを考えるのではなく、他人の幸せのことをも考える余裕を持ちたいということである。自分の幸せを追求すると、他人の幸せを犠牲にすることがありうるので、自分の行動が他人の邪魔にならないように、心配りをすることが重要である。

ぼくがこの本を読んで、一番考えさせられたのはこの一文だ。 自分が幸福であるのは幸福なのだろうか。自分の幸福を願うばかりで相手の幸福を奪っているのではないだろうか。相手の気持ちを考える心の余裕を持つことが大事だ。ある有名人が教育上の一番のゴールは「相手の気持ちを考えられるようになること」とも述べていた。ある程度大人になったのだから、周りの人が気持ちよくなるような心配りができるようになろう。

 

新しい幸福論 (岩波新書)

新しい幸福論 (岩波新書)

 

 

感想

ぼくはこの本を読んで、経済・経済学に関して疑問が膨らんだ。日本は市場経済、資本主義を選んだ。それは多かれ少なかれ所得格差を生むだろう。それを所得税累進課税、再分配政策などを通して是正しようとする日本。大袈裟に言えば、アメリカ寄りの社会の枠組みにヨーロッパ寄りの政策が組み込まれているようにも感じとれた。

学習不足、知識不足でまだまだ確かなことが言えてるわけではない。そして使っている言葉が正しい意味で使われているのかも曖昧だ。この疑問に対して自分なりの回答が見つかれば幸いだ。

 

さとちん