さとちんdiary

普通の大学生が見たもの、感じたもの、考えたもの

貧乏とは?〜『貧乏物語』を読んで〜

いったい貧乏とは何か?貧乏、それは誰もが貧しく生きることで精一杯な状態。貧困、それは貧しく自分で解決不可能に近い状態という言葉の違いを見たことがある。そして「貧乏」という題名に惹かれこの本を手に取った。 

 

貧乏物語 (岩波文庫 青132-1)

貧乏物語 (岩波文庫 青132-1)

 

 

目次

  • いかに多数の人が貧乏しているか(上編)
  • 何ゆえに多数の人が貧乏しているか(中編)
  • いかにして貧乏を退治しうるべきか(下編)
  • 解題
  • 追記

 

この本を読んで僕が考えたこと 

 一部の経済学者は、いわゆる物質的文明の進歩 ー富の増殖ー のみをもって文明の尺度となすの傾きあれども、余はできうるだけ多数の人が道を聞くに至る事を待ってのみ、真実の意味における文明の進歩と信ずる。

富の増殖、経済が豊かになることだけが文明の尺度ではない。確かにそうだと思う。文明は文化とも同義だと考えられ、その土地での発展があるのだと分かる。ここで述べられている「道」は様々な解釈ができる。これは自分が進んでいく道、つまり自分の目標。もしくは自分が進んでいく道、将来へのステップ。道を聞くということに広げれば、全員が繋がりあっているということなど自分なりの言葉を当てはめられる。この本では「道」の具体的には述べられてはいない。それはただ書いてないだけでなく、それ自体が作者の意図である。

私がぜいたくをもって貧乏の原因であると言うのも、ぜいたくをする者はやがて貧乏になるぞという意味ではなくて、富裕な人々がぜいたくをしているということが他の多数の人々をしてその貧乏なる状態を脱することあたわざらしむる原因であるという意味である。

ぜいたくが貧乏を生む。ここでの論理の展開はこの本に任せる。しかしながら、ぜいたくは悪い者ではないとも書かれている。それは人間誰しも甘いものを食べたくなったり、いい車を買ったりするなどご褒美が大事だからだ。ご褒美は悪くない。しかし過度のご褒美は多数の人を貧乏にし、「悪」であると作者は述べている。

 

貧乏物語 (岩波文庫 青132-1)

貧乏物語 (岩波文庫 青132-1)

 

 

感想

 この本は以前読んだ『新しい幸福論』とも内容が少し被っていた。しかし、この本の凄いところは1947年に出版されたところである。戦前、日本がまだ高度経済成長などをしてない時代、更にグローバル化が浸透していない時代に作者はこの考えを生み出したのだ。そしてぜいたくは貧乏を生む、貧乏を退治できるという考えは今までに聞いたことがなかった。この論理を使うと、発展途上国がなぜかうまく発展できない理由は、先進国がぜいたくをしているという解釈をすることができる。この考え面白いかも、少し追求してみよう。

 

さとちん